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『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』 高橋 政史

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この類の本は私の大好物です。。

書店で平積みされているのをみて、中身も見ずに購入してしまった一冊をご紹介します。

 

筆者はマーケティング会社や戦略系コンサルファームを経て、会社を興した方。

のべ2万人に「ノートスキルの指導」をし、その導入企業は200社を超えるという。

 

ノート術や思考の整理法などに興味がある方にはオススメです。

 

■■■ポイント■■■

【ノートは単にメモをする”道具”以上のパワーを秘めている】

 

①ノートの生命線は「再現性」

・どれだけすばらしい講義やセミナーを受けても、「その内容を再現できないノート」を使っているとしたら、せっかく得た知識・スキルはゴミになってしまう可能性大です。P.38

・もし、あなたが「学んだことを再現できない・・・」と感じることがあるとしたら、それは、何も受けたセミナーや授業が悪いわけでもなければ、ましてあなたの能力が低いからでも、やる気や努力が足りないからでもありません。原因はノートにあります。P.38

⇒私には、ノートを書くにあたって再現性という視点すらなかったです。学生の頃は当然のようにB5サイズの横罫ノートを使ってましたし、社会人になってからは持ち運びが楽なようにA5サイズのように小さいなノートを中心に使ってました。

では、再現性のあるノートを書くにはどうするのか?次をみてみましょう。

 

②方眼ノートがあなたを変える

・もしあなたがワンランク上の結果が欲しいなら、まずそのノートを方眼ノートに変えましょう。「頭がいい人」とそうでない人を分けるもの、それは記憶力以上に「情報の整理力」です。頭がいい人は、頭の中がいつも「整理」されています。つまり頭がいい人は「整理」されたノートを書きます。P.46

・方眼ノートのタテ・ヨコの線を上手に使い分けると、例えば「行頭をそろえる」「行頭から2~3字下げたところに小見出しを書く」「小見出しからさらに2~3字下げたところから内容を書く」「項目が変わったら、行間をあける」「余白部分がつくりやすく、情報整理のスペースをつくれる」というような書き分けがしやすく、簡単に、きれいにノートをまとめられるようになります。P.47

⇒私もA4サイズではありませんが、方眼ノートを使用していた時期がありました。確かに方眼ノートだと縦横の線があるため、文字の間隔が獲りやすく、図も描きやすいので全体的にきれいなノートを書くことができていた記憶があります。

方眼ノートを推奨する理由が分かりました。では、具体的な書き方をいくつかみてみましょう。

 

③世界のトップエリートが実践する「黄金の3分割」

・東大合格生ノート、マッキンゼーの「マッキンノート」、アクセンチュアの「ポイントシート」さらに全米有名大学や研究機関で使われている「コーネルノート」。これらのノートには共通する「フレーム」があります。それが、「黄金の3分割」です。P.63

・東大合格生から全米有名大学のノートも、外資系のコンサルタントのノートも、「事実=板書」「解釈=気づき」「行動=要約」と、まったく同じ「フレーム」である。P.64

⇒書籍では具体的なノートの形式も紹介されています。私は、マッキンゼーの「空・雨・傘」が非常に参考になりました。

 

④究極のノートスキル=「1万枚の法則」

できる外資コンサルタントは「1万枚の法則」から生まれる。コンサルタントが一人前になるためには、一般的に3年かかるといわれています。その間、1日10枚近く、方眼ノート上に、問題提起→改善・解決策を書いては捨てる、を繰り返す。すると1年間で3000枚。3年間でざっと1万枚。これだけ方眼ノートを書いては捨て、捨てては書く、を繰り返してやっと一人前になれるのです。P.96

⇒スポーツとか芸術分野で一流になるためには、「1万時間」そのことに取り組むということを聞いたことがあります。ここでは、「1万枚の法則」というものが紹介されています。私もこの本を読んでから、少しずつ方眼ノートに仕事やプライベートなどのことを書いているのですが、思考がクリアになってくるのが分かります。これを毎日10枚近く、3年繰り返したらどれだけの効果があるかは計り知れないと思いました。

 

■■■所見■■■

最近コンサルタントの方が書く本をよく本屋でみますよね。

コンサルタントの思考法、コンサルタントの資料作成術等ありがちですよね。この本も外資系コンサルを経験された方の書籍です。

 

上でも書きましたように、早速、A4の方眼ノートを使って実践してみています。

すると書けるスペースが大きいからか、以前使用していたノートに比べて、思考の広がり・深まりを感じることができます。仕事のことを考えたり、プライベートについて考えたり、いろいろなことに応用できそうです。

 

仕事のみならず、人生の様々なことについてじっくりと思考したいという方にオススメの本です。

ぜひご覧ください!